きっかけ

軌道に乗りはじめた
アパレルビジネスがコロナ禍で低迷。
人とデザインの力を生かし、
マスクをつくることに。

 

当社は2019年4月に設立し、当時台頭していたインフルエンサーマーケティングを活用したアパレルブランドを展開していました。世界観を重視した5つのブランドを立ち上げ、総フォロワー数は10万人を超え、渋谷109やヒカリエでポップアップストアを開催するなど順調に事業を拡大していた矢先、新型コロナウイルスの流行により厳しい状況へと追い込まれました。

そこで、当時需要が高まっていたマスクに目をつけ、デザインを融合させた新事業「MASK WEAR TOKYO」を立ち上げることに。デザインは、全国のデザイナーやイラストレーター、写真家といった100名のクリエイティブ系インフルエンサーに依頼。いざ製作する段階になり、自社では難しく、中国に発注しても品質が安定せず制作時間もかかりすぎるなど、目の前に大きな壁が立ちはだかりました。

 

マスク製作ができそうな
全国の町工場に電話をかけ、
翌日には、福井県坂井市にある
小杉織物へ向かった。

 

そんな壁に穴を開けるべく、国内でマスク製造が可能な町工場を探し出し、片っ端から電話をかけていきました。10件目につながったのが、福井県坂井市の小杉織物で、土日にもかかわらず60代の社長がすぐに電話口に出てくださったのです。

小杉織物は浴衣帯の生産が日本一で、そのシェアは8割以上の企業です。話を伺うと、マスクを浴衣の帯を作る技術ですでに白地のシルクマスクを製作しているとのこと。デザイン面でのコラボレーションとインフルエンサーの話に興味を持っていただき、翌日には福井に飛んでいきました。それから1ヶ月ほど滞在し、試行錯誤を繰り返し、100名100種類のデザインのマスクを作り上げました。

  

大型ブランドのマスクと
あえて発売日をかぶせることで、
最低限のコストで、
最大限の宣伝効果を狙う。

いよいよ発売となったときに、UNIQLOからエアリズムのマスクが発売されることが発表され、あえてリリース日をかぶせるという広報戦略をとることに。UNIQLOのマスクは大々的に多数のメディアに取り上げられ、同時にデザイン性に優れたシルクマスクもあるということで「MASK WEAR TOKYO」のマスクも紹介されていきました。その宣伝効果にインフルエンサーの影響力が合わさり、ゼロから立ち上げたブランドが1ヶ月以内には売上1,000万円を突破。その後、貴島明日香さんや真野恵里菜さん、よしもと芸人さんなどタレントの方々も続々とプロジェクトに協力してくださり、単価3,000円以上もするマスクが1万枚売れるまでになりました。そして売上の一部を医療従事者に寄付させていただくことにしました。

この取り組みがテレビの情報番組、福井のラジオや新聞などで紹介されたことにより、福井の自治体や企業からの広報やプロモーションの仕事の依頼へとつながっていきました。

 

全国各地にいる「もっと地域に貢献したい」
と願う人たちの思いをつなぎ、
形にしていくお手伝いができれば。

 

マスク事業を進めていくうちに、全国のクリエーターたちが自分たちの育った町や縁のある町に貢献したいという思いを持っていることがわかってきました。そこで、マスクのデザインやSNSでの訴求だけでなく、まず福井からクリエーターとインターネットを連携させたプロモーションの運用をスタート。今では、クリエーターに限らず、その地域に貢献したいさまざまな人たちと連携し、全国の10以上の自治体の広報をはじめ、DX、移住定住促進、空き家対策、ウエルビーイング政策推進などの領域に携わるようになりました。

全国の地域創生に携わることで、まだ知られていない地域の力や魅力に触れる機会や、地域に貢献したい人との出会いも増えています。地域の力や魅力を引き出すと同時に、地域に貢献したいと思っている人も輝かせる。この仕事をとおして、そんな良い循環をつくる一助になれることを誇りに感じています。

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